子宮筋腫に限らずですが、健康に生きるためには「何を食べるかよりも何を食べないか」ということのほうが大切なのかもしれません。
ということを、わたしは子宮筋腫が多発し巨大化して、今までの食生活を見直したときに感じました。好き勝手に食べたり飲んだりで、子宮にもカラダにも負担かけてしまっていたと反省しまくりです。
あのままの食生活を続けていたら、癌やもっと深刻な病気になっていたかもしれません。
では…子宮筋腫の人が食べないほうがいい食品とは何でしょうか。
今回はわたしが実践している 子宮筋腫を改善するために避けるべき食べ物(飲み物)についてまとめてみました。
- エストロゲンを過剰分泌するもの
- カラダを冷やすもの
- 農薬や添加物など有害物質が含まれるもの
子宮筋腫を小さくするためには、この3種類の食べ物(飲み物)を避けることが重要です。よかったら子宮筋腫の食事療法の参考にしてくださいね。
目 次
エストロゲンってなに?
エストロゲンは「卵胞ホルモン」と呼ばれる女性ホルモンの1つです。生理の終わりごろから排卵までの期間に多く分泌され、排卵に向けて子宮内膜を厚くして、受精卵が着床できるように子宮を整えるはたらき(妊娠の準備をおこなう)があります。
またエストロゲンは「美容ホルモン」としても知られているように、お肌のうるおいを保ったり、髪にツヤを与えたり、自律神経を整えたり、女性らしい体を作るなど、女性らしさを高めてくれるホルモンでもあります。
子宮筋腫はエストロゲンが多く分泌されることにより大きくなるといわれています(子宮内膜症・子宮がん・乳がんなどもエストロゲンの過剰分泌によって発生するといわれています)。
子宮筋腫を小さくするには、できるだけエストロゲンが過剰分泌されてしまう食べ物を避けることがポイントです。
エストロゲン過多で子宮筋腫が育つ食品とは
お肉や卵(牛・豚・鶏など)
食肉や卵には、短時間で効率よく飼育するために(病気にならないように)使われる抗生物質やホルモン剤「エストラジオール(エストロゲン)」が残留しています。
さらに家畜の餌には、遺伝子組み換えのトウモロコシなどの作物が使われています。
また牛や豚には「飽和脂肪酸」がたっぷり含まれています。この脂肪酸は常温だと固まりやすく血中コレステロール値を上げ、脂肪組織にたまって、血液をドロドロにして低体温を招いてしまいます。
さらにベーコンやソーセージ、ハムといった加工肉は有害な添加物が含まれているものが多く、できるだけ食べないようにしたい食品です。
発色剤・結着剤・保存料が含まれてない無添加のソーセージもときどき売られているので、成分表示を確認して安全なものを選んでくださいね。
では…子宮筋腫の人はまったくお肉を食べないほうがいいのかというと、それも違うんです。
詳しくは「子宮筋腫の人の食事に肉は食べない方がいい?ゆるマクロビがオススメな理由」で書いているので、よかったら読んでみてくださいね。
安全なお肉や平飼いの卵は「Oisix(おいしっくす)」で購入できます。添加物が含まれていない調味料や加工食品も充実しているのでよく利用してます。
乳製品(牛乳・ヨーグルト・バター・チーズなど)
多くの乳牛は搾乳量を増やすために人工的な成長ホルモンが高濃度で投与され、牛乳にも混入しています。
また妊娠中や分娩後の牛から搾乳すると女性ホルモン濃度が高いため、子宮筋腫だけでなく性ホルモン系のがんや不妊などの問題を招くのです。こうした牛乳を原料とする 乳製品にはエストロゲンが濃縮 されています。
詳しくは「牛乳は子宮筋腫など婦人科系トラブルを悪化させる:エストロゲン過多になる」で書いています。よかったら読んでみてくださいね。
アルコール(ビール・ウィスキー・ワインなど)
エストロゲンには、アルコールの分解(代謝)を抑える働きがあり、お酒を飲みすぎると、エストロゲンが分解されなくなります。
しかもお酒はカラダを冷やしてしまうので良いことありません(わたしは毎日飲んでいましたが…)。さらにワインは「酸化防腐剤」が入っているので、なるべく飲まないか飲んでも少量にしておくのが良さそうです。
豆乳
大豆製品に含まれる【イソフラボン】という成分は、体内でエストロゲンに似たはたらきをします。しかし日本人は日常的にしょう油や味噌などで大豆製品を摂っていますよね。
しょう油や味噌汁などの大豆で作られた発酵食品は避ける必要はありませんが、豆乳については子宮筋腫の人は避けたほうが良いかと思います。
詳しくは「子宮筋腫は豆乳で悪化する?白髪染めは大丈夫?冷え取り靴下は効果ある?」で書いているので参考になさってくださいね。
その他に筋腫持ちはこんな食品も避けたい
カレーやシチューなどのルー
献立に困ったとき主婦の味方といえばカレーですが、そのカレーの箱の裏を見たことがありますか?
牛脂と豚脂 (← つまり不飽和脂肪酸)と添加物の塊です。カレーを作った後の鍋を洗うと、油がべっとり鍋にこびりついてますよね。あれをカラダに入れていると思うと怖い。
トランス脂肪酸
トランス脂肪酸とは人工的に作られた(自然界には存在しない)食用の油脂のこと。代表的なものはマーガリンとショートニング。
ショートニングはマーガリンから水分と添加物を抜いて、純度を高めてクリーム状にしたもの。バターよりも値段が安く、パン、ケーキ、クッキーなどに使われています。
トランス脂肪酸が含まれている食品は、ファストスプレッド・サラダ油・マヨネーズ・スナック菓子・フライドポテト・コーヒーミルクなど。
酸化した油
どんな油でも…
- 長時間空気に触れている
- 光(蛍光灯も)にさらされている
- 油の使いまわし
- 高温で調理される
によって酸化します。酸化した脂は、体内の活性酸素が増加し、細胞の老化やさまざまな病気を引き起こす原因になるといわれているので注意が必要です。
- 安い輸入肉は買わない。抗生剤・ホルモン剤・遺伝子組み換え飼料を使用せずに育てた国産の食肉を買う
- なるべくオーガニック飼料で平飼い(放し飼い)で育った鶏の卵を買う
- パンにはバター(乳製品)もマーガリン(トランス脂肪酸)も塗らない。なにか塗るならオリーブオイルをつける
- カレーはルーは使わずにカレー粉から作る。またはルーを使わないドライカレーやスープカレーがおすすめ
- 原材料に「ショートニング・加工油脂・植物性油脂・ファストスプレッド」と書かれているものは絶対に買わない(←安いお菓子や加工食品に多い)
- どんなに高級な油でも空気に触れると酸化するので、小さめのボトルを買い早めに使い切る。シンク下など暗い場所に保管する
- 調理するときは「油で炒める」よりも「茹でる・蒸す」
- 鍋料理は、①油を使わない ②野菜がたくさん食べられる ③洗い物が少なくてすむ ④カラダが温まる、という点でかなりおすすめ
- 野菜が具沢山のスープや味噌汁もおすすめ
子宮筋腫には体を冷やす食べ物も大敵
砂糖(白砂糖・グラニュー糖・三温糖)
白砂糖は体内に入るとすぐに吸収され、血液中にブドウ糖が放出されます。これが血糖値が急上昇する原因です。
今度はインスリンというホルモンが分泌されて、上りすぎた血糖値を下げるのですが、このとき体温も一緒に下がってしまうのです。
白砂糖には糖質の代謝に必要なビタミンやミネラルは含まれていません。なので代謝には体内のビタミンB1が使われます。
すると今度は体内のビタミンB1が不足してしまい、糖質がスムーズに代謝されなくなってしまいます。エネルギーや熱を作ることができなくなり、冷え性や低体温の原因になります。
パスタソース、マヨネーズ、ケチャップ、お惣菜などなど。市販の加工食品で砂糖が入っていないものを探すほうが大変なくらいです。
それでも「甘い物が食べたい!」ってときや「砂糖の代わりになるもの」については「子宮筋腫は【白砂糖】で悪化する:甘い物が食べたい時はどうすればいい?」で書いています。
夏が旬の野菜や果物
きゅうり・ナス・スイカ・ゴーヤなど、夏が旬の野菜や果物は、体の熱を冷ましてくれる働きがありますが、食べすぎはカラダを冷やしてしまいます。
旬の時期以外に夏野菜を食べるときは少量だけいただきましょう。
また暑い国で採れるフルーツ(バナナ・マンゴー・パイナップルなど)も、カラダの熱を冷ます働きがあるので、美味しいけど食べすぎには注意が必要です。
ただし…食物繊維にはエストロゲンレベルを低くする作用があるので、積極的に摂るのがオススメです。詳しくは「子宮筋腫の人には食物繊維多めなローフードの食事が良い理由」で書いているので、よかったら読んでみてくださいね。
冷たい飲み物
氷が入っているようなキンキンに冷たい飲みものは、カラダを冷やし胃にも負担をかけてしまいます。
ちなみにコーヒーは南国が原産地なので、ホットでもカラダを冷やす飲み物です。それをアイスで飲んでいたら余計にカラダを冷やしてしまいますよ。
- 砂糖はあらゆるもの入っているので、かならず原材料を確認して「砂糖」の記載がないものを選ぶ
- 南国のフルーツ、夏野菜は食べすぎないようにする(暑い夏以外は食べない)
- 冷たいものは絶対に飲まない。常温にしてから飲む。外食などで注文するときに「氷なし」にしてもらう
- 温かいコーヒーでもカラダを冷やす
農薬などの有害物質を避けることも重要
カラダに有害物質が多くたまっていると、代謝や免疫機能や低下してしまいます。残留農薬が心配される野菜、食品添加物を多用している加工食品はできるだけ避けましょう。
わたしが気を付けていることは…
- 無農薬(オーガニック)の野菜を選ぶ
- 無農薬の野菜でない場合はよく洗い皮をむく
- 加工食品を選ぶときは、原材料の表示を確認して添加物などが入っていないものを買う
ですが気を付けていても完璧に有害物質を避けることはできないので、デトックス(排毒)することが重要です。
詳しくは「子宮筋腫を小さくしたいなら【デトックス力を高める】ことが必須」で書いています。よかったら参考になさってくださいね。
筋腫の人は外食のとき何を選べばいい?
外食時、お店やメニューを選ぶときに気を付けていることを表にまとめてみました。
こっちよりも | こっちを選ぶ | |
サラダ | 生野菜 | 温野菜 |
パスタ | クリーム系ソース | トマト系か和風ソース |
パン | クロワッサン | ベーグル |
メイン | 肉料理 | 魚料理 |
甘いもの | アイスクリーム、ケーキ、プリン | 果物、和菓子 |
カフェ | コーヒー、紅茶、緑茶 | ハーブティー、炭酸水(氷なし) |
そもそも洋食は、肉・油・卵・乳製品・砂糖がたっぷり入っている料理が多いので、選択肢が限られてしまいます。
家での主食は「玄米」に変えました。玄米は栄養バランス満点なスーパーフードなので、子宮筋腫を食事で小さくするには、まず白米をやめて玄米にすることが効果的です。
詳しくは「子宮筋腫にいい食べ物:玄米食をおすすめする理由とは」をご覧ください。
避ける食品ばかりでストレスにならないために
わたしは洋食とお酒が大好きだったし、添加物なんて気にしたことがなかったし、コンビニではコーヒーと甘いものを買うのが習慣になっていたので、食生活を変えるのは想像以上に大変なことでした。
ですが 肉・乳製品・砂糖・お酒・豆乳・カフェイン・添加物 によって、筋腫が多発し巨大化してしまったので、ものすごく後悔したのです。
今までのように好き勝手に食べていたら、どんどん筋腫が大きくなっちゃうよー!今度こそ子宮全摘になっちゃうよー!と自分を追い込んだら…
こういうもの↑は、もはや 毒 にしか見えなくなりました。
ですが…我慢ばかりでストレスになるのも良くないので、こんな【マイルール】作ってます。
- 週1だけお酒はオッケー(グラス2杯まで)
- 外食は好きなものを食べていい(週2回)
- コーヒーを飲むときは「カフェインレスコーヒー(デカフェ)」にする
こちらは酸味が少なくてブラックでも飲みやすいコーヒーです。デカフェとは思えない美味しさなので気に入っています。
あとは基本的に外食では好きなものを食べてます(お肉も白米も)。ただ「どんな油と調味料で、どんな食材を使って調理しているのかわからない」のが怖いので、なるべく信頼できるお店に行くようにしています。
それと同じ理由で、お弁当やお惣菜を買うことがなくなりました。となると何でもかんでも自分で作るしかないので、
と、なる日もあります。
そんなときは、外食にしたり、お刺身や蒸し野菜など簡単なものにしたり、夫には外で食べてきてもらったりして、なるべくストレスにならないようにも気を付けています。
うまく手を抜きながらマクロビ食を続ける方法は「子宮筋腫の人にもおすすめな食事療法【マクロビオティック】を続けるには」を参考にしてみてください。
それで子宮筋腫は小さくなったのか
一番大きかった8センチの筋腫が6センチに縮小しました。もちろん食事だけの効果ではないと思いますが、かなりストイックに食生活を変えたので、その影響は大きいのではと思っています。
食べるもの以外で子宮筋腫を悪化させないために気を付けていることは「子宮筋腫の人が食事以外で気を付けることとは?」にまとめています。
子宮筋腫が小さくなった他に次のような「嬉しいおまけ」もありました。
- 4キロ痩せた
- お肌の調子がすこぶるよくなった
- プレ更年期のような症状がなくなった
- 花粉症の症状が軽くなった
- ムダ遣いが減った(コンビニに行かなくなったので)
まとめ:子宮筋腫の人が避けた方がいい食べ物
子宮筋腫を食事で小さくするために避けたほうがいい食べ物(飲み物)まとめ
- 安いお肉(輸入肉など)
- 安い卵
- 乳製品
- 豆乳
- 揚げもの全般
- 古い油
- カフェイン
- アルコール
- スナック菓子
- 砂糖が含まれているもの
- 南国のフルーツ
- 冷たい飲み物
- 残留農薬の心配があるもの
- 食品添加物を多用している加工食品
もうお気づきかもしれませんが、安くてそこそこ美味しくて簡単に手に入るものは「筋腫持ちさんは避けたほうがいい食品」です。
コンビニへ行っても、安心して買えるものがほとんどありません。スーパーでも買える加工食品はごくわずかでガッカリします。
ちなみに子宮筋腫の人がコンビニでも買えるものは「子宮筋腫を大きくしたくな私がコンビニで買える3つの商品とは」で紹介しています。
ご紹介した「子宮筋腫の人は避けた方がいい食品」を完全に避けるのはなかなか大変です。そんなことしたら人生の半分くらい楽しみが減っちゃうよ!と思うかもしれません。
ですが…今まで食べてきた物で子宮筋腫を育ててしまったわけなので、こうなったら覚悟を決めてやるしかないかなと思います。
今の自分のカラダは過去に食べた物で作られています。
わたしは子宮筋腫を小さくしたいがために食生活を変えましたが、子宮筋腫が改善しただけでなく巻き込まれた夫も痩せて健康的になりました。
食を大切にすることは、自分も家族も大切にすることになります。カラダはちゃんとそれに応えてくれます。
カラダや筋腫のことなど考えずに好き勝手に食べる日々も楽しかったけど、カラダにも子宮にも優しい安全なものをいただく生活も【自分を大切にしている感】が心地よくていいなと思うようになりました。
安全なお肉や平飼いの卵は近所のスーパーでは手に入らないので「Oisix(おいしっくす)」で購入しています。無添加の調味料や加工食品も充実しててかなり助かってます。
こちら↓はオイシックスの 定期便おためしセット(1980円) 。
わたしの場合、この定期便はほぼ毎回キャンセルして、必要なときだけ必要なものを都度購入しています。商品はアプリで簡単に追加や削除ができるので便利ですよ。
よく買うのは、安全なお肉や卵・調味料(味噌やしょう油など)・冷凍食品や加工食品など。だいたい月1~2回利用してます。
どれも近所のスーパーでは手に入らない「添加物や保存料など有害物質が入っていない食品」なので安心です。しかも宅配してくれるから重くないのも嬉しい。
ちなみに野菜はオーガニック野菜専門の「ビオ・マルシェ 」というところの定期便を利用してます。オイシックスにも野菜はあるんですが、完全に無農薬ではないんですよね。ビオマルシェのほうは100%無農薬なので。
オイシックスの「初めての方限定のおためしセット(4000円相当)」が1980円でかなりお得なので、安心な食品にご興味あれば一度お試しください。