子宮筋腫ができる原因やメカニズムははっきりと解明されていませんが、子宮筋腫になりやすい人や子宮筋腫が大きくなる人には、なにか共通点や傾向があるのではと思いませんか?
アロマセラピストをしていたこともあって、子宮筋腫のお客さまに施術させていただく機会が多々ありました。
セラピストをしていた8年間に「子宮筋腫の人に共通点はないか」とか「体質や性格で自分と似てるところあるか」と勝手にリサーチしていたのですが、なんとなく 子宮筋腫になる人の共通点 がわかったと思います。
今回はそんな経験もふまえて「子宮筋腫になりやすい人・できやすい人」の特徴をまとめてみました。「どんな人が子宮筋腫になりやすいの?」と思っている方の参考になれば幸いです。
目 次
そもそも子宮筋腫ができる原因とは?
「子宮筋腫ができる原因」や「子宮筋腫が大きくなる原因」は、明確にはわかっていませんが…
- 初潮前の女児に筋腫は見られない
- 閉経後に筋腫は縮小することが多い
- 出産回数が多い女性ほど、筋腫の発生率が少ない
ということから、エストロゲンという女性ホルモンの1つが深く関与していると考えられています。
エストロゲンは生理の終わりごろから排卵までの期間に多く分泌され、排卵に向けて子宮内膜を厚くし、受精卵が着床できるように妊娠の準備を行うはたらきがあります。
妊娠の準備ばかりで全然妊娠しない → つまり生理をくり返すことで子宮筋腫は発生し大きくなってしまうということですよね。
わたしも出産経験がなく筋腫が多発して子宮が巨大化しています。母は閉経後に子宮筋腫が小さくなったと言っていますし、4人子供を産んでいる友人いわく筋腫はないそうです。
サロンのお客さまの中でも、出産経験がない方に筋腫が発生していることが多く、ひたすら生理をくり返すことで子宮筋腫が大きくなるというのは納得です。
ただし3センチくらいの小さな子宮筋腫は自然に消えたという方が何名かいらっしゃいました。
子宮筋腫になりやすい年齢
エストロゲンの分泌量は20代後半~30代前半がピークで、40代から急激に低下してきます。
子宮筋腫になりやすい年齢も、エストロゲンの分泌量のピークと同じ20代後半~30代前半ですが、筋腫があってもわたしのように全く症状がない人もいるので、発見されるのがもう少し後になることがあります。
わたしが初めて子宮筋腫が見つかったのは、婦人科検診で28才のときでした。貧血も月経過多もなし。そのときは3センチ大の筋腫が1つだけでしたが、次第に大きくなり、数もどんどん増えて33才で筋腫核出術を受けました。
大小あわせて19個の筋腫を摘出しましたが、3年後に再発。筋腫が巨大化したのは40代になってからです。お客さまの中には更年期近くになってから筋腫が巨大化したという方もいらっしゃいました。
子宮筋腫は遺伝するの?
これも詳しいことはわかっていないようですが、遺伝というよりは筋腫ができやすい食生活やライフスタイルが家系的に似ることが原因なのではと考えられています。
ちなみに…わたしの母も祖母も子宮筋腫がありました。しかし同じ両親から生まれた3つ下の妹には筋腫がひとつもありません(妹は出産経験が2回あります)。ということからも、子宮筋腫は遺伝するともしないとも言い切れず…
お血は子宮筋腫になりやすい
東洋医学では、子宮筋腫はお血(おけつ)といって、血の巡りが停滞することで発生すると考えられています。
つまり血行が悪いと子宮筋腫ができやすいということ。
詳しくは「子宮筋腫の原因とされている瘀血(おけつ)体質:ドロドロ血を治すには」に書いているので、よかったら読んでみてくださいね。
さらに内臓が冷えていると、免疫力が低下し、さまざまな病気の原因になるので、子宮筋腫も発生しやすくなります。
お腹やお尻を触ると冷たいと感じるときは、骨盤内の子宮も冷えているのでご注意ください!そんなわたしも冷え性でした。基礎体温は35度台で、いつもどこか体調が悪かったです。
食事や生活を改善したり、ホットヨガに通ったり、徹底的に体質改善をしたら、体温が36度台の後半になりました。筋腫もすこし小さくなったので、子宮筋腫を改善するにはまず「冷え」を治すことが重要だと実感しています。
ストレスをためると子宮筋腫ができやすい
ストレスはさまざまな病気の原因とされています。もちろん子宮筋腫も例外ではなく、ストレスによって筋腫が発生したり悪化したりということがあります。
ストレスで現れる症状(子宮筋腫の悪化に関係するもの)
- ホルモンバランスが乱れる → 生理不順
- 睡眠の質が低下する → ぐっすり眠れない、朝起きられない
- 食生活が乱れる → 暴飲暴食や食欲不振など
- 自律神経のバランスが乱れる → 低体温、冷え性
わたしの筋腫が多発して巨大化したときも、プライベートでイライラしていたり、仕事が猛烈に忙しく休みが取れなかったりで、ストレスや疲労が重なった時期でもありました。
サロンのお客さまでも子宮筋腫がある人は「怒りやストレスをためている」方が多かったように思います。
子宮筋腫が短期間で巨大化した時期のことは「子宮筋腫が急に大きくなるのはストレスが原因:1年で筋腫が巨大化した話」で詳しく書いています。
お酒の飲みすぎは子宮筋腫になりやすい
女性ホルモンのエストロゲンは、アルコールの代謝(分解)を抑えるはたらきがあります。
つまり、アルコールを摂りすぎるとエストロゲンが分解されなくなります(エストロゲン過多になる)。
わたしもお酒が大好きなので、筋腫が巨大化した時期はほぼ毎日飲んでました。だらだらお酒を飲んでると、同時にだらだら食べてしまったり、寝不足になったり、生活も乱れてくるので、それも筋腫を悪化させてしまった要因になっていたと思います。
お客さまでも子宮全摘や筋腫核出術を受けるほど大きい筋腫がある方は「酒飲み」か「スイーツ好き」な場合が多かったです。
子宮筋腫になりやすい食べ物とは
昔は子宮筋腫になる人が珍しかったということから(出産回数が今の日本女性よりも多かったということもありますが)
肉や乳製品などの欧米的な食事は、子宮筋腫の発生に関係していると考えられています。
さらに「女性ホルモンのエストロゲンを過剰に分泌させてしまうもの」と「カラダを冷やすもの」は子宮筋腫を悪化させてしまいます。
これらの食べ物(飲み物も)をできるだけ避けることが必要ですね。
子宮筋腫の人が避けたほうがいいエストロゲン過多になる食品については「子宮筋腫の人が牛乳を飲むのは危険:エストロゲンレベルを上昇させてしまう」で詳しく書いています。
子宮筋腫になりやすい体質チェック
わたしの経験からも、子宮筋腫ができる原因は「食生活・冷え・ストレス」と深く関わっていると思います。
出産経験がない or 少ない
初潮が早かった
アルコールをほぼ毎日飲む
タバコを吸う
乳製品をよく食べる
甘いものをよく食べる
冷たいドリンクをよく飲む
豆乳をよく飲む
カフェイン(コーヒー・紅茶など)をよく摂る
揚げ物(コロッケ、天ぷら、フライ)をよく食べる
保存料や添加物は気にしない
ほとんど運動はしない
シャワー派でお風呂にあまり入らない
冷え性である
特に下半身が冷えて足がむくむ
便秘または下痢になりやすい
睡眠時間が6時間未満
ストレスがたまってると思う
がんばり屋さん
わたしの子宮筋腫が悪化した時期も、上記の出産とタバコを吸う以外は全て該当しました。これらをできる限り止める or 改善したら子宮筋腫が小さくなったので、食生活・冷え・ストレスは、子宮筋腫の成長と関係あると確信しています。
逆に…子宮筋腫など婦人科系の病気がなく生理も順調という方は、「カラダが温かい」のと「定期的に運動をしている」という共通点がありました。
ということで、わたしは冷え性と運動不足の両方を解決できる「ホットヨガ」に通い始めたのですが、冷えが改善された以外にも様々な効果がありました。
詳しくはこちら↓の記事で紹介しているので、よかったら読んでみてくださいね。