子宮筋腫ができる原因

牛乳は子宮筋腫などの婦人科系トラブルを悪化させる:エストロゲン過多になる

子宮筋腫の人が牛乳を飲むのは危険:エストロゲンレベルを上昇させてしまう

子宮筋腫を小さくするには、女性ホルモンの「エストロゲン」を過剰に分泌させないことが重要です。

子宮筋腫を改善するために避けたほうがいい食べ物とは?」で、肉・乳製品・砂糖・コーヒーなどの欧米的な食べ物は、エストロゲン過多になってしまうので、子宮筋腫の人はできるだけ避けたほうがいいですよと書きました。

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わたしも筋腫が巨大化してからは、肉や魚は外食のときに食べるくらいで、基本的には玄米菜食の「マクロビ」な食事にしてます。

けれど…

  • 牛乳は給食にも出てたし、カルシウムも摂れるし、カラダに良いはず
  • ヨーグルトは乳酸菌も入ってるし、便秘予防に毎日食べたい

と思いませんか?

さすがに「肉の脂」とか「フライドポテト」とか「ケーキ」などは、カラダに毒だとわかりますが、牛乳とヨーグルトはカラダに良いものというイメージが強いですよね。

しかし…牛乳や乳製品にはエストロゲンが含まれているので、摂りすぎると生理痛や子宮筋腫だけでなく、乳がんのリスクも高くなってしまうんです。

ということで今回は「なぜ婦人科系トラブルがある人が牛乳を飲むのは危険なのか」についてまとめてみました。こちら↓の本を参考にさせていただいてます。

 

牛乳にエストロゲンが含まれている理由

牛乳にエストロゲンが含まれている理由人間の母乳と同じで、本来は牛も出産後に自分の子供に与える分しかミルクを出しません。猫も犬も哺乳類はみんなそうですよね。

それなのに牛だけはじゃんじゃん母乳を出させます。なぜなら人間が牛乳を飲むから。

牛も出産後1年くらいしか母乳は出ないのに、それだと効率が悪いので、母乳を出し続けてもらうために、出産後すぐに人工授精でまた妊娠させられているんです。

ということは、妊娠中にも母乳を搾り取られているということ。

怖いのは 妊娠中の牛の母乳には、エストロゲンが高濃度で含まれていることなんです。

妊娠している牛のほうがミルクをたくさん産出するため、酪農業者の多くが牛を毎年妊娠させています。

妊娠中の牛のミルクも、妊娠していない牛のミルクも、工場では同じ容器に入れて加熱殺菌や均一化のプロセスを行うため、エストロゲンは生産される牛乳すべてに均等に混入することになります。

(本書P.124より引用)

狭い牛舎の中で、妊娠して出産して搾乳されて、また妊娠して出産して搾乳されて…をくり返していたら、牛だってストレスがたまるし、病気にもなりますよね。

なので、病気にならないように抗生物質も投与されているそうです。もちろんその抗生剤も牛乳に残留している可能性があります。

ゆうき
ゆうき
牛も人間と同じ哺乳類なのに、牛だけはいつでも乳が出るものなのかなと思っていた自分が恥ずかしくなりました。

そうやって大量生産された牛乳だから、いつでも安く手に入るということです。

自由に草を食べて育って、自然妊娠で自然分娩した牛のミルクを、ほんの少し人間がお裾分けしてもらうくらいが丁度よかったんだと思います。

 

牛乳を飲む習慣は初潮を早める

牛乳を飲む習慣は初潮を早める

牛のミルク(牛乳)は、高脂肪食品であるばかりか、体重約45kgの生まれたての牛の赤ちゃんを、1年で約454kgもの巨大な大人の体に成長させるのに役立つエストロゲンほかの性ホルモンを大量に含んでいます。

(本書P.31より引用)

生まれたばかりの子牛が飲むための牛の母乳には、子牛が成長するために必要な栄養が含まれているのであって、人間が飲んでいたらToo muchになってしまうのかもしれません。

そもそも人間以外の哺乳類は、大人になったら母乳は飲まないのに、人間だけが大人になっても牛の母乳を飲んでいるのはなんだか不自然ですよね。

牛乳摂取の習慣は、人間の体を子牛同様にめざましい勢いで発育させますが、その反面、必要以上に成熟を早め、初潮年齢の低下、生理痛、子宮や卵巣のトラブル、乳ガン(女性の場合)や前立腺ガン(男性の場合)の元凶となっているのです。

(本書P.31より引用)

本来は子牛のためのミルクなのに、それを人間が習慣的に飲むことで、成熟を早めてしまうというのはめちゃめちゃ納得です。

ゆうき
ゆうき
わたしも11才(小5)で初潮が来ました。

たしかクラスで2番目に早かったような。。小さいころから毎朝牛乳を飲んで、給食でも牛乳が出て、おやつにヨーグルトを食べていた影響はあるのではと思っています。

ちなみに…戦後、食生活が欧米化する前(1950年)の日本人の初潮平均年齢は15.2才だったけど、その25年後の1975年には12才になったようです。

現在はさらに若くなっているはず。

アメリカ・日本・中国の平均初潮年齢

上の表から、中国の少女たちの初潮年齢は17才で、脂肪摂取量はアメリカ人の半分以下なのに対して、動物性たんぱく質は1/7で、食物繊維は約3倍も摂取しているということがわかります。

ただ中国人の食習慣も欧米化してきているので、日本と同じ道をたどって、初潮年齢も早まっていくのかなって思いました。

オランダやイギリスの研究でも、果物や野菜の摂取量が多い少女たちは血中エストロゲン値が低く、月経の始まりが遅いけれど、

高脂肪・高たんぱくの動物性食品(肉・魚・乳製品)の摂取量が多い少女たちは、月経開始が早いことが示されています。

エストロゲン過多による子宮への影響

エストロゲン過剰による子宮への影響

エストロゲン過剰により月経周期が短くなると、排卵と月経までの期間に生じる子宮内膜の細胞増殖が、より頻繁になります。

さらに初潮年齢の低下、晩婚化、少子化などの傾向も。妊娠していない期間を増やすことになり、細胞分裂の回数をさらに増やしてしまいます。

(本書P.98より引用)

生理の回数が増える=子宮の細胞分裂の回数が増えると、子宮に炎症や主要が形成される可能性も高いということですね。

つまり…

初潮が早かったり、生理周期が短かったり、なかなか妊娠しなかったりで、生理回数が増えることは、子宮筋腫ができる(大きくなる)リスクが高くなるということ。

ゆうき
ゆうき
それなら今後どうしたらいいの?

それにはやはりエストロゲンレベルを低く保つことが重要なんです。

欧米風の食習慣やライフスタイルが、ホモサピエンスとしての私たちの体にふさわしくないため、体の有害物質を排泄する機能や免疫力を低下させます。

その結果、細胞のDNAにダメージを与えたり、あるいは細胞の増殖を活発に刺激する因子(エストロゲンなど)を過剰にするなどして、細胞のガン化やその増殖に最も適したコンディションを作ってしまうのです。

(本書P.119より引用)

アメリカなど牛乳・乳製品の摂取量が多い国では「乳がん」が多発していて、摂取量の少ない国では「乳がん」の発生率は少ないそうです。

チーズとか生クリームとかハンバーグとか…欧米的な食べ物は美味しいけど、嗜好品としてたまに食べるくらいでいいかなって思います。

ゆうき
ゆうき
子宮筋腫と乳がんは全く別の病気だと思っていたけど、エストロゲンの影響を受けて発生するという点では同じ仲間なんですね。。

エストロゲンレベルを低く保つ食事とは

エストロゲンレベルを低くする食事エストロゲンレベルを低下させる食べ物として、本書が勧めているのは、低脂肪・未精製のプラントベースの食事(果物・野菜・豆類・全穀類・キノコ類)です。

マクロビオティックに似ていますが「果物をたくさん食べること」を勧めているところは、マクロビの考え方とは少し違います。

さらに「食事の80%をローフードにすること」とも書かれているので、そこも少しマクロビとは違うかもしれません。

ローフードというのは、加熱していない食べ物のことです。果物とか生野菜とか。

マクロビ的には果物や生野菜は「陰性」で、カラダを冷やしてしまうので、たくさん食べることは勧めていません。

ただ野菜は加熱することでビタミンなどの栄養が失われやすいので、温野菜も生野菜も両方食べればいいのではと思います。

ゆうき
ゆうき
わたしは、レタスやアボカドは生で、ニンジンやブロッコリーは蒸して、生と加熱した野菜をミックスしたサラダを食べるようにしています。

詳しくは「子宮筋腫の人には食物繊維多めなローフードの食事が良い」で書いているので、よかったら読んでみてくださいね。

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牛乳を飲まないと骨粗しょう症になるのでは?

牛乳を飲まないと骨粗しょう症になる?それでも…牛乳や乳製品をまったく摂らないと、カルシウム不足で骨粗しょう症になるのではと心配になりますよね。

骨を健康に保つための最も確実なアプローチは、第1にカルシウム泥棒を排除すること、第2に適切な量のカルシウムを効率よく摂取すること。第3に日光に当たりながら十分体を動かすこと。

(本書P.184より引用)

カルシウム泥棒というのは下記の7つです。

  1. 動物性食品(肉・魚・卵・牛乳乳製品
  2. 塩(ナトリウム)
  3. 精製炭水化物食品(砂糖・白米・パン・パスタ・うどん等)
  4. 清涼飲料
  5. カフェイン飲料
  6. タバコ
  7. アルコール

子供のころから「牛乳は骨を丈夫にする」とさんざん聞かされていたけど、逆に骨を弱くしてしまう カルシウム泥棒 だったとは…

というのも、牛乳に含まれている乳糖は、分解酵素(ラクターゼ)によって分解されるのですが、日本人の8割はこの分解酵素を持っていないのだそうです。

分解酵素がないのに牛乳や乳製品を摂り続けると、他の食品から摂取したカルシウムを体外へ排出してしまうのです。

濃い緑の野菜はカルシウムの宝庫。大根の葉・カブの葉・ケール・小松菜・チンゲン菜は牛乳よりもカルシウムが豊富です

ゆうき
ゆうき
そういえば…自然の牛は草しか食べないのに、人間の何倍も大きなカラダを維持してますよね。

つまり、人間も牛乳を飲まなくても、野菜からカルシウムを摂れるということなのかなって思うのですが。

エストロゲンレベルを低く保つメリット

一般にプラントベースの食事をしていると、月経周期は28日よりも長く、35日~40日くらいになります。

月経周期が長いと、子宮や卵巣などの生殖器官に炎症が発生するリスクや腫瘍・ガンが形成されるリスクを減らすことができるというメリットがあります。

(本書P.83より引用)

わたしも昔から生理周期は28日でした。筋腫が巨大化した時期から最近まで(5年間くらい)25日だったのですが、食物繊維多めなローフードにしてから28~30日になってきました。いい調子です!

しかし若いころに生理周期が35~40日ならかなりラクだっただろうし、生理回数が減るってことは、卵巣にも子宮にも負担をかけなくて済んだということですよね。

そしたら、子宮筋腫も大きくならなかったのかもしれません。

もっと早くから牛乳や乳製品をやめて、エストロゲンレベルを低下させておくべきでした。

ただ…今後もエストロゲンレベルを低くしておけば、更年期症状を難なく切り抜けることができるそうです。

低脂肪の食事をしていた時代の日本女性たちも、更年期障害に悩まされるようなことはほとんどありませんでした。今日でも、中国の農村部に住む女性たちには、更年期障害はありません。

(本書P.171より引用)

中国の農村部に住む女性たちは…

  • エストロゲンレベルを上昇させる脂肪の摂取量がアメリカ人女性の半分以下
  • 逆にエストロゲンレベルを低く保つ食物繊維の摂取量が約3倍と多い

という理由で更年期症状がないそうです。

ゆうき
ゆうき
更年期対策のためにも、野菜と果物多めにして、エストロゲンレベルは低くしておこうと思います。

 

まとめ:牛乳や乳製品は婦人科系トラブルを加速させる

牛乳や乳製品は危険子宮筋腫や不妊は【子宮の冷え】が原因:子宮を温める方法が知りたい」で書きましたが、たくさんの女性たちの子宮を立て直してきたマクロビの若杉ばあちゃんも

不妊症や子宮の病気が増えたのは、戦後変わってしまった食生活が原因 だと言っています。

ゆうき
ゆうき
食事もライフスタイルも、何でもアメリカの真似しちゃダメってことですね。

特に牛乳や乳製品は、エストロゲンレベルを上昇させて子宮筋腫や乳がんなどの病気を引き起こすだけでなく、その背後にいる牛さんのことも考えて買うのはやめようって思いました。

本書にはローフード中心の食生活にするための食事プランやレシピ、ファスティングのことなども載っていてすごく参考になります。

わたしは、ローフード中心というよりかは、マクロビとミックスしながら取り入れてます。

もちろん食習慣のことだけでなく、毎日どれだけカラダを動かしているか(運動)、どれだけ休養しているか(睡眠)、強いストレスを感じていないかストレスマネジメント)などの重要性についても書かれています。

子宮筋腫などの婦人科系トラブルを改善したい方、乳がんを予防したい方はぜひ読んでみてくださいね。

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