お灸って「熱くて、あとが残りそう」ってイメージありませんか?「火傷もこわいし、服や髪に煙のニオイが移ったらイヤだし…」ってわたしも思ってましたが、実はそれ昔の話なんです。
今はさまざまな種類のお灸が開発されて、より安全に誰もが手軽にお灸を行えるようになりました。
例えば「煙の出ないお灸」というのは、ペットがいるお部屋でも使えるし、「火を使わないお灸」というのは、あとにも残らないので安心して使えるんですよ。
鍼や指圧など、ツボを刺激する方法はいろいろありますが、お灸は「熱」を使ってツボを刺激する治療法。
ツボにお灸で熱を与えることで、血流の流れをスムーズに整える効果があります。
「小さな刺激でカラダをじっくり温めることができる」のがお灸の特徴なんです。
「子宮筋腫に効果的な【足つぼ】マッサージ:お家でできるセルフケア」で書いたように、足つぼマッサージをした後に「お灸」をしながらほっと一息ついてます。
お灸はゆったりリラックスしながら体質改善できるので、子宮筋腫の方にも大変おすすめです。「お灸のすえ方」や「ツボの位置」などは、こちら↓の本を参考にしてます。
表紙はなんともシンプルですが…中はオールカラーなので、ツボの位置がわかりやすく「頭痛ならこのツボ、生理痛ならこのツボ」のように症状別に検索できるのも便利。
ずっと手元に置いておきたい一冊です。
ということで今回は、子宮筋腫の方におすすめの【お灸ポイント】をご紹介します。お灸でリラックスしながら体質改善したい方はぜひ参考にしてみてくださいね。
目 次
お灸初心者におすすめは【台座灸】
お灸初心者におすすめなのは、このように「もぐさ」と皮膚の間を隔てる「台座がついたお灸」です。
台座のシールをはがし、ツボに固定して使います。燃焼している「もぐさ」が肌に直接つかないので、ひとりでも気軽に行えるのが魅力なところ。
うちは猫がいるので、煙が出ない「せんねん灸の奇跡」というお灸を使っています。実際は煙がまったく出ないわけではなく、ほんの少しは出るけれど、猫が嫌がる様子もないので大丈夫かなと思います。
お灸をするときの注意点
- お灸をすえる直前や直後は、全身の血行が促進される入浴、食事、アルコールの摂取などは避けること
- 発疹や赤み、かゆみなど、肌にアレルギー症状のある人は、使用は控えること
- 顔、粘膜、湿疹、傷口には使用しないこと
- 妊娠中の方はお灸をする前に医師や鍼灸師に相談すること
- 過激な熱さや肌の異変を感じたら、すぐに外すこと
熱さを強く感じたり熱さが不快なときは、我慢せず位置をずらすか取り外してください。
お灸をするタイミング:お灸は1日に1回、就寝前など、ほっとくつろげる時間帯に行うのがベストです(入浴や食事の前後1時間は避けること)
お灸は1回に2~3ヶ所まで:たくさんお灸をしたからといっても、効果が上がるというわけではなく、カラダに負担がかかってしまうこともあります。お灸は少しの数で継続することで効果がでるのがポイントです
まずは万能のツボ「合谷」
「どのツボにお灸をしたらいいの?」と迷ったら、まずは手の甲にある「合谷(ごうこく)」というツボにお灸をしてみてください。
手の甲、人差し指と親指の間のへこみにある「合谷」は、体のむくみ、疲れ目、腹痛、リフトアップなど、全身の症状に幅広く効き目があり、万能のツボの代表格とされています。
(本書P47より引用)
合谷の位置は、親指と人差し指が交差した骨のあたり。押してみてじーんとした痛みを感じたり、気持ちいいと感じたりするところです。
効能もいろいろあるし、ツボの位置も見つけやすいので、迷ったら合谷にお灸するのがオススメです!
合谷はこんな症状に効く
カラダのむくみ・風邪のひきはじめ・疲れ目・花粉症・アレルギー・腹痛・下痢・生理痛・美肌・小顔・リフトアップ・しわ・法令線など
子宮筋腫のツボは「三陰交」
婦人科系の症状なら「三陰交(さんいんこう)」いわれるくらい頼れるツボ。
日ごろから三陰交にお灸をしていると生理痛の予防にもなるし、女性ホルモンの分泌バランスを整えるツボでもあるので、子宮筋腫の方は外せないツボです。わたしも必ず三陰交にはお灸します。
三陰交は、乱れたホルモンバランスと「気・血・水」のめぐりを改善します。あたためる力が回復するので「冷え」からカラダを守ります。イライラしがちだったり、逆に元気がないタイプのどちらにも効果を発揮!
(本書P100より引用)
三陰交の位置は、内くるぶしの中心から指幅4本ほど上がったところ骨のうしろ(下側)にあります。
先ほどの合谷よりかは分かりにくいツボですが、押すとじーんとした圧痛や気持ちよさを感じるところです。
生理痛と足の冷えの関係については「子宮筋腫を小さくするには生理痛を治すこと:生理痛は子宮が冷えてる証拠」で詳しく書いています。よかったら参考になさってくださいね。
三陰交はこんな症状に効く
冷え性・体のむくみ・軽いうつ・月経不順・生理痛・膀胱炎・PMS・不妊症・小顔・リフトアップ・しわ・法令線・代謝アップ・脂肪燃焼など
ホルモンバランスの乱れには「太衝」
足の甲ににある「太衝(たいしょう)」あるも、PMSや更年期、月経のトラブルなど婦人科系の症状に効果があるツボです。
女性ホルモンバランスの乱れによる「PMS」や「イライラ」も緩和するはたらきがあります。
腎臓の機能や排尿機能に働きかける太衝は、体全体のエネルギーを養うともいわれるツボ。元気が湧いて、イライラも解消します。「気・血」の流れを促す作用があり、月経のリズムを整える効果も。
(「本書P101より引用」)
太衝の位置は、足の甲の、親指と人差し指の骨が交わる付け根近くのくぼみにあります。親指の骨をたどっていき、押すとじーんと圧痛を感じるところです。
太衝はこんな症状に効く
疲れ目・肩こり・めまい・ストレス・過食と拒食・月経痛・更年期障害・PMS・美髪など
自分の「効果てきめんツボ」を見つける
ツボは人によって「効く」ポイントが異なります。体調や気候によっても、その効果は左右されます。一度でやめずに、さまざまなツボを試しながら継続するのも、自分の「効果てきめんツボ」に出合えるコツです。
(本書P20より引用)
わたしの「効果てきめんツボ」は、「失眠(しつみん)」というツボでした。かかとの真ん中あたりにある、不眠の特効ツボとして知られているのが「失眠」です。
ここにお灸をすると、足湯をしているかのように足元がポカポカしてきて瞬殺で眠たくなるんです。まさに効果てきめんでした。
ですが…子宮筋腫に効くツボといえば、先ほどご紹介した「三陰交」です。
自分の「効果てきめんツボ」を見つけると、お灸ライフが楽しくなりますよ。
おわりに:お灸で体質改善とリラックス
最初のうちは「ここで合ってるのかな?」とツボの位置が分からなかったのですが、慣れてくるとなんとなく感覚で分かるようになります。
わたしはお灸の気持ちよさを体感してから、すっかりハマってしまいました。
お灸で子宮筋腫が劇的に改善するというものではありませんが、お灸で体質改善しながら、自然治癒力をアップさせていくことで筋腫にも効果が期待できます。
ちょっと不調が出てきたときのセルフケアや、日々のリラックスタイムのお供にも、ぜひお灸を使ってみてください。参考にしていただけたら幸いです。